【1周年記念!特別対談】卒業生 × Beyond Cafe代表が語る「JOBS CAMP誕生秘話とあの頃」−−JOBS CAMP卒業生インタビュー #5
Interview 2021/08/30
U23若手起業家育成プログラム『JOBS CAMP』卒業生インタビュー第5弾!
みなさまのおかげで、JOBS CAMPは2021年9月9日に1周年を迎えます。これまで本プログラムを支えてくださった全ての方への感謝を込めて、特別企画をご用意しました!JOBS CAMP卒業生3名とBeyond Cafe代表の対談の模様をお届けします。
1期生卒業から早1年。久しぶりの再会に戸惑うかと思いきや、顔を合わせるなり「最近どう?」と会話が止まらない面々。今回は、参加者同士だからこそ語れるJOBS CAMPのリアルな雰囲気や卒業後の繋がりまで、1期生と2期生のお三方からたっぷり伺いました。
また、JOBS CAMPを創設したBeyond Cafe代表のカルさん(伊藤の愛称)も登場!これまであまり語られてこなかったJOBS CAMP誕生秘話をはじめとして、JOBS CAMP選考の基準に至るまで深く切り込みます。
あなたが実現したい世界観はありますか?それはどんな世界ですか?世代を超えて夢に向かって真っ直ぐ突き進む、4名の起業家がここに集いました。
U23若手起業家育成プログラム『JOBS CAMP』とは
キャリア教育支援事業『BEYOND CAFE』を運営し、累計6万人の学生をサポートする株式会社Beyond Cafeと株式会社サイバーエージェント・キャピタルが2020年8月に立ち上げた若手起業家育成プログラム。
未来の日本を牽引する起業家を輩出するために、U23の学生を対象にU30の若手起業家がメンターとなり、2ヶ月間のワークショップを行います。
▼過去メンター(※一部抜粋)
株式会社タイミー 代表取締役 小川 嶺さん
株式会社POL 代表取締役 加茂倫明さん
株式会社MiL 代表取締役CEO 杉岡侑也さん
▼第4期生募集中!
2021年12月24日(金)〜2022年1月21日(金)
※スケジュールは予告なく変更となる場合がございます
※応募多数につき予定を繰り上げて応募〆切とさせていただく場合がございます
※お申し込みは下記公式サイトから
JOBS CAMP卒業から1年。喜びの再会
1期生は卒業から約9ヶ月、2期生は約4ヶ月(取材当時:2021年7月)。久しぶりにカルさん(代表の愛称)やメンバーと会ってどんな気持ちですか?
山田真愛さん(1期生):
それぞれのビジネスは成長していますが、人柄は全然変わらないな〜と思いました!峻輔と私はJOBS CAMP1期生同士なのですが、実はオフラインで会うのは今日が初めて!なのに、何回も会ったことがあるような感覚に陥るほど久しぶりに会った感じがしないですね。
齋藤峻輔さん(1期生):
僕も「そういえば、まなみん(山田さんの愛称)と会うの初めてだ!」と思って驚きました(笑)。JOBS CAMP参加者限定のLINEグループがあるんですが、卒業からもうすぐ1年が経とうとしている今も参加者同士のやりとりが続いているんですよ。
山口航大さん(2期生):
一般的に、卒業から日が経つにつれてコミュニケーションの数が少なくなる印象があるんですが、1年経ってもやりとりが続いているのはすごいですよね。
齋藤峻輔さん(1期生):
そうそう!JOBS CAMPの特徴のひとつだよね。ワークショップ期間中はずっとオンラインだったのですが、直接会ったことがなくても仲間と繋がり続けられているので。
カルさんはいかがでしょう?久しぶりに皆さんと会ってどんなお気持ちですか?
カルさん:
それぞれの場所で活躍しながら、こうしてまた話せることが嬉しいですね!
JOBS CAMPに参加していた頃よりも、みんなの成長の角度が上がっているように感じて刺激になります。きっと、JOBS CAMP卒業後もたくさんの起業家に話を聞きに行ったり試行錯誤したりして、行動の幅を広げたんじゃないかなと思うんです。その結果、メキメキ成長している様子をひしひしと感じますね。
たしかに。先ほども再会した途端に「最近どう?」と、各々の事業の様子を尋ね合っている姿が印象的でした。やはり、卒業後の仲間の活躍は気になりますか?
全員:
もちろんです!
齋藤峻輔さん(1期生):
気になる存在ですし、応援したくなりますね!でも、起業家という意味ではライバルでもあるので、正直時には妬ましく思うこともあります(笑)。
山口航大さん(2期生):
その気持ちすごくわかります!僕は2期生なので、同期に加えて1期生の活躍も目に留まりますね。SNSで最新の情報を見つけると、尊敬する一方で「くそー!」と思う時もあるんです(笑)。尻を叩いてくれる存在のありがたみを感じます。
カルさん:
ふたりの感情は、起業家として前進するにあたってすごく大事な要素のひとつだね!
齋藤峻輔さん(1期生):
アメリカの有名な起業家ジムローンの言葉『あなたの周りの5人の平均があなたである。』を聞いた時、本当にその通りだなと思ったんです。JOBS CAMPで出会った仲間が頑張れば僕も頑張りたくなるし、その逆も然り。いい意味で「ぬるま湯に浸からせてもらえない」環境にいれることに感謝しています。
JOBS CAMPはこうして生まれた
改めて、JOBS CAMPを始めようと思った経緯を教えてください。
カルさん:
JOBS CAMPは、2020年7月に株式会社Beyond Cafeからリリースした新しい取り組みです。
同じ年の3月、忘れもしないニュースが日本社会を駆け抜けたのを覚えていますか?
就職内定取り消し全国で174人 コロナ影響で前年度の5倍 厚労省
キャリア支援を行うBEYOND CAFEにも、入社2日前に就職内定取り消しになった学生さんが助けを求めて駆け込んできたんですよ。
衝撃的な出来事でしたね。
カルさん:
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で日本社会が大きく揺れ動き始め、学生さんの進路選択は以前と比べて保守的になっていきました。もちろん、日本だけでなく世界情勢も不安定になっていく様子を見て、すごくもったいないと思ったんです。
こんな状態の社会だからこそ、ピンチをチャンスに変えられる人がひとりでも誕生したら嬉しいなと。果敢に挑戦する同世代の姿を目にすることで、「私にも何かできるかも」と一歩を踏み出す人が出てくるかもしれないと思うようになったんですよね。だからこそ、「今、日本にヒーローを輩出したい」と思い、JOBS CAMPのスタートを決めました。
これまで新卒の就活支援をメインに事業を展開してきたBEYOND CAFEにとって、JOBS CAMPは新たな挑戦だったかと思いますが、不安や迷いはありませんでしたか?
カルさん:
めちゃくちゃ不安でした。BEYOND CAFEとして起業家を支援したことは過去にありませんでしたし、だからこそ、どんな方が実際に応募してくれるのかも未知数でした。何より、僕自身が起業家として道半ばだと思っているので、「こんな僕が提供するワークショップに満足していただけるのか」「そもそも僕が起業家発掘に携わっていいのか」と悩み、葛藤した時期もありました。
そうだったんですね……。それでも開催を決意した背景にはどんな想いがあったのでしょうか。
カルさん:
2つあります。1つ目は、起業家を生み出すことが社会的な意義に繋がると信じていること。2つ目は、今諦めたら僕自身の成長が止まると思ったことです。
2つ目に関しては僕の性格が関わっているのですが、僕は昔から周囲の突き上げに対してどうしてもカッコつけたくなるタイプで(笑)。今目の前にいる3名も、JOBS CAMP中は講師と参加者という立場でしたが、みんなが起業した瞬間から対等な起業家だと思っています。圧倒的な成長スピードで世の中にインパクトを残していく卒業生の姿を目の前にしたとき、僕の性格上きっともっと頑張ろうとするだろうと思ったんです。結果的には、僕の想像以上にみんなの成長が目覚ましく、日々刺激を受けていますね。
同志でありライバル。かけがえのない仲間との出会い
まさに、熱い決断だったんですね。卒業生の皆さんは、JOBS CAMPに参加する前と後で想像と異なった部分はありますか?
齋藤峻輔さん(1期生):
僕はJOBS CAMPに参加するまで起業家コミュニティに入ったことが一度もなかったので、最初は「どんなすごい人がいるんだろう」と少しビクビクしていました。いざ顔を合わせてみるとみんな普通の学生で、それでいて視座が高くて、すごく安心しましたね(笑)。
山田真愛さん(1期生):
私は2つあります!
1つ目は、起業家の卵として「みんなも私と同じように悩んでいるんだ」と実際を知れたこと。2つ目は、想像以上に仲間同士の繋がりができたことです。
参加する前までは、きっとすごい人ばかりだから当時の私と同悩みを抱えている人なんていないだろうと思っていたんです。ですが、JOBS CAMPの講義でチームワークをすると、みんなも私と同じように悩んでいることに気づいて。起業を志す仲間同士、似たような悩みを分かち合えたことは、いい意味で参加前の想像と異なりました。
また、多くのコミュニティは講師の方のお話が多く参加者同士の繋がりが生まれにくい印象だったのですが、JOBS CAMPは横と繋がる機会が多かったことも嬉しいギャップでした。卒業から1年が経った今でもオンラインで朝会をするほど仲がいいんですよ!
山口航大さん(2期生):
僕は正直、参加する前のモチベーションはあまり高くありませんでした。というより、直感的にエントリーを決めたのでJOBS CAMPがなんなのかあまり理解できていなかったと言う方が正しいかもしれません(笑)。そんな状態だったので、視座が高く、今後も繋がっていたいと思える仲間とたくさん出会えたことが想像とのギャップでしたね。
負けたくないと思える同志が近くにいることがすごくありがたいですし、JOBS CAMPというコミュニティにい続けたいと思う理由になりました。
JOBS CAMPの参加を通して、ご自身にとって最も財産になったと感じることはありますか?
山田真愛さん(1期生):
かけがえのない仲間との出会いを通して、視座の高さが変化したことです!
JOBS CAMPの講師を務めてくださった、とある若手起業家の方がこうおっしゃっていたんです。「起業は99%が辛いこと。楽しいことは1%しかない。」と。どんなにキラキラして見える起業家も、どん底の人生を経た先に現在があるんだと知りました。と同時に、私の努力がいかに足りないかを痛感して……。当たり前のレベルが上がったなと思いますね。
齋藤峻輔さん(1期生):
僕も仲間同士の横の繋がりができたことが1番の財産ですね。2ヶ月間のワークショップとはいえ、ずっとオンラインで、かつ週1回の講義で顔を合わせていた仲間と今でも交流が続いているってすごいことだと思うんです。少なくとも、僕はこんなに深く繋がれるコミュニティを他に聞いたことがありません。起業していようがしていなかろうが、卒業から1年が経った今も時々ご飯に行くほど繋がっていることが嬉しいですね。
僕は最近、事業を共に創る仲間を少しずつ募集する段階になってきたのですが、やっぱり友達の紹介が1番信頼できます。もちろん、その人の全てが2ヶ月間で全てわかるわけではありませんが、時間が経てば経つほど繋がりが強固になっていった事実は、JOBS CAMP2期生であっても3期生であっても変わらないんじゃないかなと思いますね。
山口航大さん(2期生):
僕も2人と同じように、仲間との出会いが大きな財産になりました!特に、ゆるい繋がりだけでなく「負けたくない」と思える繋がりができたことがありがたいですね。また、毎週登壇してくださった講師の方の中でも、僕が考える事業に近い領域でビジネスを展開されている社長さんのお話が特に参考になりました。
世代を超えた4名の起業家が「今」伝えたいこと
全員が「仲間との出会い」を財産に感じていらっしゃるとは、素敵ですね!JOBS CAMPは選抜制の若手起業家育成プログラム。なんと、面接選考はカルさん直々に担当されているそうなのですが、ずばり、どんなところを見られているのでしょうか?
カルさん:
いわゆる「どんな能力を持ち合わせているか」は見ていません。「ひとりの人として応援される起業家になれる素質があるか」と「志の高さ」を見ています。
例えば、実現したい世界観が明確で、その世界に辿り着くために真っ直ぐ突き進む、そんな純粋なエネルギーって起業家として本当に必要な素質だと思うんです。コトに向かって旗を掲げ、周囲の人を巻き込みながら前進する人は、周りから応援されやすいんですよね。
なるほど。現在の3名の姿から、JOBS CAMPに参加される前と卒業後で成長を感じられる部分はありますか?
カルさん:
もちろんあります!人としての素質は変わりませんが、大胆な意思決定をたくさんできるようになったところに成長を感じますね。
僕は、人の成長は意思決定の大きさで決まると思っています。起業を選んだことも大きな意思決定のひとつだと思いますが、みんなは起業したからといって満足していないと思うんです。プロダクトを作り、ヒト・モノ・カネにまつわる意思決定を経て、セールス・ファイナンス・マーケティングに関する判断を下して……。事業の発展を考えて幅広い意思決定をいくつもこなしてきているからこそ、大胆かつシャープな姿勢が身に付いているように感じますね。
最後に、JOBS CAMPの未来の後輩へ一言メッセージをお願いします。
山口航大さん(2期生):
人との出会いの数は、自身を客観視するいい機会になります。僕は、JOBS CAMPにエントリーする前にプロダクトを作り、クラウドファンディングに挑戦していました。でも、今振り返ってみれば、本当に何もかも弱かったなと思うんです。訴求が甘くてインフルエンス力がないし、インプレッションも弱い。当時の僕の弱点しか目に留まらないほどひどい(苦笑)。
だから、今の僕があの頃の僕を振り返った時に、当時の弱点しか見えない状況に辿り着けていることが嬉しくて!あのまま1人で葛藤し続けていたら、当時の状況がベストだと思い込んで満足していたことでしょう。
でも、今は資金面で援助してくださる企業さんと出会い、たくさんのことを教えていただいているからこそ、過去を振り返って気付くことが山ほどあります。人との出会いは人生が広がる機会になります。その第一歩として、JOBS CAMPに参加することは選択肢のひとつとしてアリだと思います!
山田真愛さん(1期生):
私は、起業は無理をしてまで焦って挑戦するものではないと思っています。まずは自分の人生を振り返ってみるところから。そうすると、本当にやりたいことがだんだんと見えてきます。その後、起業するのがいいんじゃないかな。
JOBS CAMPのHPは厳つい見た目なので応募するまでに勇気が必要かもしれないけれど、その一歩が未来の自分に繋がるかもしれません。たとえ小さな一歩でも、足を踏み出す時の勇気はどんな場所であっても活かすことができます。
「迷ったら行動する」「まずはやってみる」ことを意識してみてほしいです。
齋藤峻輔さん(1期生):
僕と同じように、まだ起業家プログラムに参加したことがない方はぜひ、ご自身の思う「いいコミュニテイ」に所属していい仲間をたくさん作ってほしいです!参加したからこそ得られる出会いは、長期的な財産になります。
「成功は自分の能力の結果ではなく、周囲の支えが9割」とよく言いますが、横の繋がりってすごく大事だと思うんです。みんなの活躍が次々と目に入るからこそ、いかに僕がまだまだ頑張らないといけないのか客観視することもできる。参加してみないと見えない世界をぜひ体験してみてほしいです。
カルさん:
どんなに今はすごい人も、最初からすごかったわけではありません。多くの場合、自分の行動や挑戦したい気持ちに歯止めをかけているのは、自分自身です。どんなにすごく見える人も、それは勝手に周りがそう思っているだけで実際は虚像でしかありません。
まずは純粋無垢な気持ちで一歩踏み出してみてください。挑戦しない限り何も生まれないから。チャレンジするには、ただ「やりたい」という気持ちだけで十分です。勇気を出して、目の前のことに飛び込んでみてください。
本日はありがとうございました!みなさんのさらなる挑戦を応援しています!
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