運命の再会。中学時代はただの「よっ友」だった合内勇作と常石勝真が、就活を終えて2人で起業した理由とはーーJOBS CAMP卒業生インタビュー #12

Interview 2023/08/09

U23若手起業家育成プログラム「JOBS CAMP」卒業生インタビュー第12弾!

今回のゲストは、JOBS CAMP5期卒業生の合内勇作さんと、6期卒業生の常石勝真さんです。お二人は、同じ中学校に通っていた同級生。大学在学中、共同でNext Trancend合同会社を設立されました。現在はそれぞれ別の企業に勤めながら、休日などの時間を活用し、お二人の会社の事業運営にも取り組まれています。

常石 勝真さん(Katsuma Tsuneishi)
Next Trancend合同会社 CEO
JOBS CAMP6期生

幼少期から大学時代まで野球に熱中し、小学時代・中学時代は全国大会に出場。

近畿大学に入学後、それまでビジネスの経験は全くなかったものの、就職活動と合内との再会をきっかけにNext Trancend合同会社を設立。Web受託開発や自社プロダクトの開発を中心に運営。2023年4月、IT企業に入社し、並行して起業活動も続けている。

合内 勇作さん(Yusaku Gonai)
Next Trancend合同会社 COO
JOBS CAMP5期生

同志社大学に入学後、1年次はダンスサークルの活動に熱中。その後、起業に挑戦し、自身のアパレルブランドを開設。SNSマーケティング・ブランディング支援事業にも取り組む。

アメリカ・サンフランシスコに留学後、常石をはじめとする地元の友人と再び起業。Next Trancend合同会社を設立し、Web受託開発や自社プロダクトの開発を中心に運営している。2023年4月、ITスタートアップに入社し、並行して起業活動も続けている。

お二人は、同じ中学の同級生ではあるものの、中学時代はすれ違うときに挨拶する程度の仲。大学生になってから再会し、価値観が一致して意気投合したことをきっかけに、一気に起業に向けて動き出しました。

大学在学中に勢いで起業し、就職して忙しい毎日を送りながらも、軸をぶらさずに事業運営にもコミットできる理由や原動力は何なのか。起業に対する考え方や、学生さんに向けたメッセージまで、お話を伺いました。


U23若手起業家育成プログラム『JOBS CAMP』とは

パーソナルキャリアデザインサービス『BEYOND CAFE』を運営し、累計6万人の学生をサポートする株式会社Beyond Cafeと株式会社サイバーエージェント・キャピタルが2020年8月に立ち上げた若手起業家育成プログラム。

未来の日本を牽引する起業家を輩出するために、U23の学生を対象にU30の若手起業家がメンターとなり、2ヶ月間のワークショップを行います。

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▼過去メンター(※一部抜粋)
株式会社タイミー 代表取締役 小川 嶺さん
株式会社POL 代表取締役 加茂倫明さん
株式会社MiL 代表取締役CEO 杉岡侑也さん

▼第7期生募集中!
募集期間:2023年7月4日(火)〜2023年8月11日(金)
開催期間:2023年8月30日(水)〜2023年10月28日(土)
※スケジュールは予告なく変更となる場合がございます
※応募多数につき予定を繰り上げて応募〆切とさせていただく場合がございます
※エントリーは下記公式サイトから


まず、それぞれ、経歴も含めて簡単に自己紹介をお願いします。

常石さん:

現在、社会人1年目で、IT企業で働いている常石勝真です。

小学生の頃からずっと野球に打ち込み、野球中心の生活を送ってきました。大学時代もビジネスの経験はなかったのですが、たまたま就活が終わる頃に中学校の同級生である合内と再会し、2人でNext Trancend合同会社を立ち上げることになりました。

Next Trancend合同会社では、自分たちが考案した事業や、アプリやサイトの受託制作などの事業に取り組んでいます。本日はよろしくお願いします。

合内さん:

僕も社会人1年目で、ITスタートアップで働いている合内勇作です。

僕も高校生までは野球をやっていました。父も祖父も起業家だったので、幼い頃から僕も将来は起業することを意識していて、大学1年生の冬に初めて起業に挑戦しました。当時は、アパレル販売の事業、その過程で取り組んだインフルエンサーマーケティングに関する事業をやっていました。

ただ、当時の事業はスモールビジネスだったため、売上の伸びが線形的で、未来の売上の天井も予測できてしまったんです。僕は、スタートアップの事業成長や、形が急激に変わるグラフを好む性格なので、当時の事業運営にはあまり面白さを感じられず、大学3年生になる前にその事業はやめました。

その後は、長期インターンをしたりアメリカ留学に行ったりして、帰国後に常石と会社を立ち上げ、今は本業と両立しながら頑張っています。よろしくお願いいたします。

どうせ働くなら楽しく働きたい。再会して価値観の一致に気づいた

お二人は同じ中学校の同級生とのことですが、当時から仲は良かったんですか?

合内さん:

いえ、そうでもないです。

お互いに顔と名前は知っていたし、「野球をやっている奴」という認識はあったのですが、顔を合わせたら挨拶をする程度で、喋ることはほぼなかったです。

常石さん:

大学生が使う言葉で言うと、「よっ友」ですね。お互いのInstagramは知っている程度の関係でした。

就活が終わる頃に再会したことがきっかけで起業されたと伺いましたが、どのように再会されたんですか?

常石さん:

成人式で久しぶりに再会しました。僕たちの成人式は、コロナの影響で1年ほど遅れて開催されたので、ちょうど3年生の冬、就活が終わるか終わらないかという時期だったんです。

成人式で再会したときは、よくある「懐かしいな」、「また飲みに行こうな」といった当たり障りのない会話をしただけでした。少し経ってからその話の通り、合内から一緒に飲もうと誘われたんです。まさか本当に誘ってくれるとは思っていなかったので驚きました。

成人式にて、一番右が常石さん、右から2番目が合内さん

実際に2人で飲みに行って、そこで起業しようと意気投合しました。お酒が入っていたこともあって、就活や将来の話で盛り上がったんです。すると、僕たちが持つビジョンや理想の姿などの価値観が驚くほど一致していて、その勢いで起業することになりました。

「飲みに行こう」という誘いを社交辞令で終わらせず、本当に実現したのは、当時、合内さんにとって常石さんが気になる存在だったからですか?

合内さん:

すごくいい質問ですね(笑)。

成人式では多くの同級生に再会し、「飲みに行こう」という会話も大勢と交わしましたが、もちろんその後全員に声をかけたわけではありません。成人式で常石の話を聞いて、気になっていたからこそ誘いました。

中学の頃と成人式で再会したときの常石のイメージが違っていたんです。中学の頃の常石は、野球一筋というイメージで。僕の勝手な想像ですが、ビジネスや仕事で夢を追いかけることには興味がないんだろうと思っていました。

常石も多くの就活生と同じように、大手企業に就職するイメージだったので、成人式で注目度の高いベンチャー企業に就職すると聞いて、意外に感じたんです。それで気になって誘いました。

補足すると、深夜に急に電話で誘ったのですが、そのとき常石は別の友達と会っていたにもかかわらず、それを途中で切り上げて僕と会ってくれたんですよ。

常石さん:

誘ってもらえたことが純粋に嬉しかったですし、僕としても合内が起業やビジネスに挑戦していることは聞いていたので、「こいつと一緒にいたら面白そうだ」という希望を直感的に抱き、会いに行きました。

お互いの興味が噛み合って、いわば運命のような再会だったんですね。再会したとき、お互いのビジョンや理想の姿が一致していたから起業されたと仰っていましたが、具体的にはどのような価値観が一致していたのでしょうか。

合内さん:

特に僕の心に残っているのが、「大手企業で働くことって、逆にリスクじゃない?」と、2人とも口を揃えて言っていたこと。就活のために、男子はみんな短髪・黒髪にするじゃないですか。みんな同じ格好の就活生を見ていると、「人生=仕事」というのが当たり前になっていると感じられて、違和感を持っていました

仕事って、あくまでも自分らしい人生を歩むための手段だと思うんです。仕事をするからこそ、自分や家族のやりたいことを実現するために必要なお金を稼ぐことができたり、社会の役に立ち、誰かを助けることができたり。仕事は、自分が実現したいことを実現するための手段だと考えています。

だからこそ、仕事のために自分を犠牲するのが当たり前という風潮には賛同できません。髪色の統一なんて、なおさら不必要な犠牲だと思います。

僕たちの成人式は就活の頃だったので、みんな揃って短髪・黒髪だったのですが、当時金髪にしていたのは僕と常石くらいだったんですよ。目に留まりましたね。

常石さん:

ちなみに、金髪だったのは合内だけです(笑)。僕はパーマでした。

ビジョンの一致について補足すると、「どうせ働くなら、より楽しく働けたらいいよね」と2人とも考えていました。

「大手企業に入れば安定」という考え方がありますが、僕としては、人生のものすごく長い時間を仕事に費やすからこそ、一緒にいて楽しめる人と、長くやっていきたいと思っています。その考えが一致したからこそ、2人で起業しようとなりました。

合内さん:

常石のコメントがうまくまとまりすぎていて(笑)、本当に今の話の通りです。

仕事があくまでも自分らしい人生を歩むための手段であるなら、より楽しく過ごせる環境で働きたいと僕も思っており、仕事や働くことに対しての2人の価値観が一致していました

人と人のつながりを支えるサービスを作りたい

お二人の会社では、具体的にどのような事業をされているのですか?

常石さん:

それぞれが考えた事業と、アプリやサイトの受託制作です。

まず、合内が考案した日程調整アプリの開発を進めていたのですが、途中で開発上の実現可能性の問題が浮上し、ひとまず開発資金を貯めるためにサイトの受託制作を始めました。会社を立ち上げたのはそのタイミングです。今は受託制作をメインでやっています。

なるほど。日程調整アプリの開発は、リリースまで進めていく予定ですか?

合内さん:

日程調整アプリはやりたいと思っている一方で、形は変わるかもしれないです。僕は、どれだけテクノロジーが進んでも人と人の関係性は変わらないと考えているので、それを支えるサービスを絶対にやりたいと思っています。

日程調整も、人と人の関係性を支えるもの。作るサービスが日程調整に関するものか、移動手段に関するものか、その形は変わるかもしれませんが、人と人のつながりを支えることに軸をおいて進めていきたいです。

現在、新規プロダクトのタネがいくつかあるので、手分けして検証を進めています。

合内さんがなぜ「人と人の関係性は変わらない」と考えるのか、背景が気になります。

合内さん:

今までの気持ちが動いた出来事、記憶に残っている出来事を振り返ると、だいたい誰かと一緒に何かをしたことばかりというのが、原体験です。例えば、野球の大会で優勝してチームメイトと喜んだこととか。

どれだけインターネットやSNSが発展しても、気持ちが動くことには絶対に人が関わっていると思っています。SNSを見ていて気持ちが動くのは、その投稿が友達や好きな芸能人によるものだからこそ。全く関係ない人の発言・行動には、そこまで感情が湧かないと思います。

あくまでもテクノロジーは、人と人の関係性やそれによる感情に触れるためのインターフェース、入り口でしかありません。だからこそ僕は、人と人の関係性をより円滑に、より豊かにできるようなサービス作りを続けていきたいです。

なるほど。常石さんは、合内さんとは別のサービスを考えていらっしゃるんですか?

常石さん:

はい。フリーランスの方向けに、リファラルの案件獲得を加速させるようなサービスを、少しずつですが開発中です。

具体的には、サイト制作などの案件があったときに、仕事を委託した側が、受託した側の制作物や功績を掲載できるプラットフォームのような形です。委託側とつながりのある会社や個人が、制作物や功績などを見て、直接フリーランスの方にお仕事を依頼できるようにしています。

常石さん考案のサービス「ReferMe」トップ画面イメージ

従来はフリーランス自身がポートフォリオを作成・発信するところを、仕事を委託する企業側がしてくれる形なんですね。フリーランスとしては、ぜひ活用したい素敵なサービスです!

常石さん:

ありがとうございます!僕たちがサイトやアプリの受託開発をしていて、仕事をいただく経路としてリファラルが多かったんです。リファラルをもっと加速させていけば、委託側はより信頼できるフリーランスに仕事を依頼できます。

また、受託側にとっても、クラウドソーシングなどのプラットフォームでは手数料を多く取られてしまうことも多い中、リファラルであればしっかり報酬額を担保できたり、仕事の内容や条件のすり合わせをしやすかったりといったメリットがあります。

「楽しい、かっこいい、面白い」を大事に

起業を意識するようになったのはいつ頃で、どのような経緯だったのでしょうか。

合内さん:

起業を意識したのは、小学校6年生の頃ですね。先ほどお話した通り、父と祖父が経営者なので、うっすらと意識はしていましたが、ちょうどその頃、祖父の死や父の会社の倒産などが重なって。

父と祖父は、同じ建設業界で別の会社を経営していました。祖父の会社はしっかり利益が出ていて、お葬式にもたくさんの人が来ていました。それに対して、父の会社はあまりうまくいっておらず、倒産してしまったんです。2人とも、僕にとっては同じように素敵な家族だからこそ、結果を出すことの重要性を幼いながらに実感した出来事でした。

幼少期の合内さん

僕は「父の分までやろう」と決めているので、「起業っていう道しかないのかな」と小学校6年生の頃には思っていましたね。

現在は、父は起業を応援してくれていて、先日十数年ぶりに家族旅行をした際は、お風呂やサウナで経営のアドバイスをたくさん話してくれたんですよ。

素敵な関係性ですね!常石さんは、合内さんと話すまで、ご自身が起業するとは思っていませんでしたか?

常石さん:

そうですね。就活のタイミングで意識したことはありましたが、実際に起業するとは思っていませんでした。合内と話して、初めて実感が湧いてきましたね。

やはり、合内さんの起業体験談を聞いて、面白そうと感じられたのでしょうか。

合内の過去のビジネスについて面白いと感じたというより、未来の話をする中で、「こういう風になれたらいいな」というイメージが湧いてわくわくしたので、一緒に起業したいと思いました。

僕たちは、楽しい、かっこいい、面白いといった、大人にはしょうもないと思われるような要素をすごく大事にしているんです。合内と話していると、そんな要素が詰まった未来が待っていそうに感じられて、わくわくしたので飛び込みましたね。

「楽しい」など、シンプルでポジティブな気持ちを動機に挑戦できるのは、すごく素敵ですね。

常石さん:

ありがとうございます。一点補足すると、もちろんどんな挑戦でも、楽しさだけではうまくいかないと思っていて。

2人とも、楽しさを追い求めるために、目先のことを苦労してもやり切れる、しっかり頑張れるタイプなんです。会社を立ち上げる前に始めたアプリ制作の際にそれを強く感じていて、お互いのやり切る力やコミット力にリスペクトを持てていたことが、起業に踏み切る決定打になったと思っています。

実際に一緒に仕事をしてみても、お互い合っていると感じられたんですね。ちなみに、合内さんは起業に向けて活動しつつ、同時に就活もされていたと思いますが、就職自体はもともとするつもりでしたか?

合内さん:

そうですね、就職はもともとするつもりでいました。

最初は「絶対に自分の会社だけで乗り切ってやろう」と思っていましたが、周りの経営者やビジネスマンにお会いする中で、「今の自分では勝ちきれないな」と強く感じたんです。

初めて起業した事業をやめた大学2年生の冬以降は、起業して成功するために、一度会社に入ろうと考えるようになりました。もっといろんな人の思考からインプットし、成長したいと思いましたね。

JOBS CAMPで、初めて起業家を「かっこいい」と思った

合内さんはJOBS CAMP5期卒業生、常石さんは6期卒業生ですよね。合内さんはJOBS CAMPをどこで知り、なぜ参加しようと思われたのでしょうか。

合内さん:

かつて一緒に事業をやっていたことがある後輩が、JOBS CAMPの3期か4期の卒業生だったんです。その人に勧められて、初めて知りました。

参加しようと思った理由は2つ。1つ目は、「成功はアート、失敗はサイエンス」というとある経営者の有名な言葉があるのですが、その「アート」の部分を知りたかったからです。

起業するにあたって、理論は本や動画からもある程度知識を得てトレースできると思いますが、成功している経営者が、実際のところどんなときにどんな感情になり、どんな意思決定をしたのかを知りたいと思いました。

2つ目は、打算的ではあるのですが、一緒に事業をやるメンバーを採用できたらいいなと思って。参加者は優秀な人ばかりと聞いていたので、僕自身がそのコミュニティに入ることで、将来的に一緒に働けそうな人たちと仲良くなりたいと思いました。

常石さんがJOBS CAMPに参加されたのは、合内さんに勧められたからだと思いますが、参加の目的はなんでしたか?

常石さん:

僕は合内と違って、参加した当時はビジネスの経験がまったくなかったので、僕自身の現在地点と、先輩起業家がいらっしゃる理想の地点との距離がどれくらいあるのかを知りたくて参加しました。

実際に参加すると、僕はまだまだ力不足だと毎回の講義で痛感するばかりでしたが、逆に僕たちの強みを発見することもできて。「僕たちのやり切る力やコミット力があれば、1人では勝てないけど2人の力を合わせたら勝てるね」と、合内と話しました。

定性的ではありますが、それこそが僕たちの勝ち筋なんだろうと実感することができたんです。

合内さん:

あったな〜!そういう話。

JOBS CAMPに参加してみて、一番印象に残っていることはなんですか?

常石さん:

一番印象に残っているのは、先輩起業家たちのパッションですね。

人間なら当然持っているプライドをかなぐり捨ててでも、成功や目的のために愚直に努力できたり、人に頭を下げたり。お話を聞く中で、起業家のそんな姿勢を感じ取ることができました。

僕もプライドを捨てて頑張っているつもりでしたが、まだまだだと感じました。僕より何倍も頭のいい人、優秀な人がそれだけの熱量で取り組んでいるなら、生半可な熱量では絶対勝てないなと痛感したんです。

必死に考えながらやり切るということに、もっとコミットしないといけないと、改めて決意できました。

合内さん:

一番印象に残っているのは、株式会社ZENKIGEN代表の野澤比日樹さんの講義です。今まで僕が目指していた起業家像がガラッと変わった瞬間で、心に残っています。

JOBS CAMP5期で野澤比日樹さんが講義をされた回

それまで、起業家はガツガツお金を稼いでいくイメージだったんです。しかし、野澤さんの講義を聞いて、「僕が描いているミッションを仲間たちと叶えたい」と心の底から思うようになりました。僕に足りなかったもの、僕が目指したい姿がはっきり見えたんです。

実は、起業家を「かっこいい」と思ったのはそれが初めてでした。それまで会ったことがある経営者といえば、地元の中小企業の社長だけで、正直に言うと、自社の利益だけを求めてお客さんに向き合っていないような方も多かったんです。彼らはお金を稼ぐ能力はあるものの、僕が描く経営者の理想像ではないと、ぼんやりと思っていました。

自分の叶えたいミッションをまず描いて、それを叶えたい仲間とともに叶えていく。それまでは、起業とはお金を稼ぐことだと思っていたところから、価値観が180度変わりましたね。

野澤さんには、卒業後も事業の相談に乗っていただいており、関係性が続いています。

起業家としてのマインドが変わった瞬間だったんですね。他に、JOBS CAMPではどんな学びがありましたか?

合内さん:

たくさんありますが、今も強く意識している2つを挙げるとすると、1つ目は「ファーストペンギンになれ」というカルさん(※JOBS CAMP運営元である株式会社Beyond Cafeの代表)の言葉です。

ファーストペンギンになるとは、誰もやったことがなく、正解がない中でも、意思決定してコミットしていくこと。その重要性を学び、意識するようになりました。

2つ目は、カルさんの人間性みたいなところですね。僕が事業運営をする上で、理想の姿として捉えています。

カルさんの、純粋に仕事を楽しんでいて、純粋に優しくて、ときには厳しいところがすごくいいなと思っていて。僕も事業運営をする上で、そんな姿を目指したいと思っています。

JOBS CAMP6期参加者とカルさん

常石さん:

僕も、合内の話の2つ目と似ていますが、カルさんから社会人としての立ち振る舞いを教わったことですかね。事業運営に直結する学びはもちろん多くありましたが、就職する前のタイミングで社会人としての基礎を教えていただけたことは、純粋に良かったです。

例えば、一緒に食事した方にはお礼のメッセージを送るとか、そのスピード感が大事とか。当たり前だしささいなことですが、そういう基礎的な部分で他の人と差が出ると感じています。

やりたいことをやっていけばいい。JOBS CAMPはその道しるべになる

起業したい学生、挑戦したい学生など、未来のJOBS CAMPの後輩にメッセージをお願いします!

常石さん:

起業はあくまでも手段でしかないので、自分にとって楽しいことや自分がしたいことに素直に向き合い、やっていけばいいと思っています。それは起業かもしれませんし、就職かもしれませんし、はたまた仕事をしないとか、もっと別のことかもしれませんが、なんでもいいと思います。

「やりたい」という感情に素直に向き合えず、蓋をしてしまう人が多いと感じているので、自分のしたいことを正直にやり、気楽に人生を楽しんでいけたらいいんじゃないかなと思っています。

合内さん:

常石の言葉が響きすぎて、何を言おうとしたか忘れました(笑)。

僕も、同じようなことを思っていて。自分のやりたいことをやりたいようにやり、その責任を自分で取る。それをどんどん継続することで、成長できるんじゃないかと思っています。

やりたいことが起業であれば、そのまま進めばいいし、就職なら、ぜひ僕たちの会社に来てくれればと思っています(笑)。

うまくまとめましたね(笑)。JOBS CAMPはまさに、自分のやりたいことに向き合うこともできる環境ですよね。

常石さん:

そうですね。JOBS CAMPは、すでに起業したいと思っている人に限らず、どんな人にもおすすめできると思っています。

豪華な講師陣からの学びや優秀な仲間との交流は、一般的な大学生活の中では絶対に経験できないものです。そんな新たな体験や気づきからしか、人は何かを学んだり成長したりできないと思っているので、まずはJOBS CAMPの環境に飛び込んでみてほしいです。

起業はあくまでも手段の一つだからこそ、もし結果的に起業したいと思わなかったとしても、得た学びは起業以外のことにも転用できるはずです。

合内さん:

僕もそう思います。大学生はまだどんな選択肢も取れる時期だからこそ、とりあえず飛び込んでみるにはベストタイミングです。

予想もしていなかった学びや出会いによって自分の感性が磨かれたり、自分の知らない自分に出会えたりすると思うので、起業したい人はもちろん、そうでない人もぜひ参加してみてください。

Next Trancend合同会社について

公式HP

常石さんのSNS

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合内さんのSNS

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インタビュアー / ライター

  • 伊藤 真莉Mari Ito

    株式会社Beyond Cafe マーケター

    1998年1月、横浜生まれ。東京大学在学中、ライバー・タレント活動、ミスコン出場、インフルエンサーと共同で事業立ち上げ、スタートアップ起業など、やりたいと思ったこと全てに挑戦。2020年、大学を中退して旅行系のITベンチャーに入社。コンテンツマーケティング全般を担当し、2021年、旅をしながら働けるようになるために退職し、フリーランスに転身。2022年6月から1年間でパートナーと世界一周を達成し、マーケター、ライターなどとして働く傍らYouTuberとしても活動。自分らしく生きる人を増やしたい。旅と宿とヨガが好き。

    Twitter: @itomari_81

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BEYOND CAFE

企業情報

会社名 株式会社Beyond Cafe
代表取締役社長 伊藤朗誠
設立年月 2016年9月
所在地 〒107-0062 東京都港区南青山 4-8-21 FETOマンション 1階 B号室